苔マクロ

今週もフィギュアの着弾は無いし、キットも制作途中なので先週から引き続き写真回とする。
前回の終わりに「山の中のマクロは難しい」みたいな話をしたので、仕事の合間に練習がてら苔を撮りにハイキングをしてきた。

写真の枚数が50枚を超えるので足早にやっていこう。
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行った山は八ヶ岳は編笠山。そう、いつもの観音平(1580m)からの標高差約1000mのハイキング(軽登山)。
なおこの観音平へのルートは今月24日をもって冬季閉鎖となる。今週末の3連休は大混雑が予想される。
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この時期の山は「登れば登るほど緑が豊かになる」不思議な季節だ。
白樺もカラマツも落葉して寒々しいが一部の高山植物や針葉樹などは活き活きとしている。
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雌の雉だろうか?今年のものだろうが分解が進んでいるように見える。
時系列で写真をUPしていくためマクロ撮影ではサイズが分かりづらいかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。
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標高1880m、雲海
私含め北杜市小淵沢で生まれ育った者は小学校の頃に編笠山登山を行う。低学年の1.2年生はここまで。
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雲海とはいかなかったが山肌を吹き上げる風で辺りは真っ白だ。
時折雲の切れ間から日の光が射すが、山頂までの道中は大体こんな天気だった。
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持って行ったレンズはいつものタムロンのハーフマクロ35mm単焦点。
パッと鹿にピントが合わなかったりAF性能は本当にクソ。なんでそんなレンズ付けてるんだよって言われそうだが・・・。
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こいつの真価はこういう撮影で発揮される。
等倍マクロには及ばないものの異常なまでに寄れる変態レンズだ。
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標高が2000mを超える辺りからシャクナゲが目に付くようになる。
子供の頃はこの変わった形の葉が何の植物なのか分からなかったのだが、一時期は本気でバナナだと思っていた・・・。
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個性高杉苔ならぬコセイタカスギゴケ。
普段家の周りで何となく撮っている花よりも更に小さな被写体。山中という事もあって光量なども制限されるので練習するにはとても良い環境だ。
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標高2050m付近、押手川。人の手が入っていない原生林。
小学3.4年生はここまで。5.6年生になると山頂まで登るのだ。
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今回のおやつ。
飴食べ終わったら粘着タック入れにするんだ。
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鹿2
鹿の尻が白いのは仲間からはぐれたりしないように視認性を高めるためらしい。
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栂(コメツガ)の葉
もみに似ているがもみの葉は先が尖っている。先が丸いのがツガだ。
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昔に比べて登山道の荒れ方が凄い。
沢山の人が登るようになったのだな、と改めて思ってしまう。
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これは何の葉だろう。気になってGoogleで画像検索したら「小枝」って・・・。えぇw
たぶんコイワカガミであってると思う。
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厳密にいえばこういう菌(地衣類)にも名前が付いているのだろうな。
まぁ苔の名前も全くわからないのだが。
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立ち枯れた栂。写真の左上から右下方向に常に風が吹いているのがよくわかる(幹のねじれ)。
こういう木を見ると「山だなぁ」って思う。
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毛の長い子。タカネカモジゴケ。
ダケカンバの幹にくっついていた。
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丸くかわいい葉はたぶん「コケモモ」だと思う。サイズ感が分かりづらいが葉の大きさは小指の爪にも満たない。
今回撮った中でもお気に入りの1枚。
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カギカモジゴケ
花マクロでもフィギュア撮影でもそうだが絞りと露出のバランスはとても難しい。
これなんかもっと絞っていいよなぁ。圧倒的に経験不足。
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ハイマツの葉。
山でハイマツを見る機会は多いがこんなに近くで見る事はあるまい。
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森林限界手前の標高2450m付近。
ハイマツを縫って進むと一瞬雲が切れた。その隙にシャッター。
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ハイマツが切れたらそこは山頂。
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標高2524m、編笠山山頂から長野県富士見町方面。
確か家を出発したのが9:00くらい、日差しを見るに11:30くらいだろうか。車に携帯を忘れたので正確な時刻がわからない。
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山の昼食は大体カップ麺。軽いし調理要らず。
このEPIのシングルバーナーもそろそろメンテナンスに出さないとなぁ。購入から24年、ゴムパッキンが怪しい。
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雲で太陽光が乱反射して露出が・・・w
そしてけっこう風が吹いている。これは暫く待機すれば雲が切れるのでは?
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長野県諏訪方面。奥に見える雪山は北アルプスの穂高と槍だ。右手前のこんもりした山が西岳。
登頂してから30分くらいの間、山頂には私一人きり。
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左から阿弥陀、横岳、赤岳、権現岳だ。
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手前から左奥に向けて甲斐駒ヶ岳、アサヨ、北岳。甲斐駒の右のギザギザが鋸、その奥が仙丈ケ岳。
眼下は私の住む町だ。
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イワウメとミネズオウ
どちらもメジャーな高山植物。
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コバノスナゴケ
ピント合わせるの難しかった。
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暖かい日だったが北斜面の日陰では霜柱が。
冬になったら霜や雪のマクロも楽しそう。そうなると等倍マクロが必要になってくるのかもしれない。
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山頂で雲が切れるのを待って2時間ほど滞在したのだが、後から登ってきた女性4人組の登山者に占拠されてしまったので下山。
他にも単独の男性が2人登ってきたが迷惑そうにしていたなぁ。眼下の青年小屋を経由、迂回ルートにて押手川を目指す。
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色々混ざっててよくわからない。
縦に伸びてるやつがイワダレゴケだと思う。
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ホソバミズゴケに似てるけど少し違うような・・・。花に見えるカッコいい苔。
ミズゴケの仲間なのだろうけど名前がわからない。苔マニアの方がいらしたらコメントで教えてくれると助かります。
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何となく影を。特に意味はない。
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標高2400m、青年小屋。
11/15をもって冬季閉鎖中。
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山頂から一気に120m下りてきたが、主目的が登山ならここから権現岳を目指すのをおススメする。健脚の方なら日帰りでも大丈夫だ。
なお観音平発で編笠山、権現岳、三ツ頭を経由して観音平までの標準タイムは8時間、天女山に下山で7時間となる。
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サムネイルにした1枚。F6.3 SS1/100 ISO100
やっぱ圧縮すると駄目ね。実際の写真ではピントもばっちり決まってるしもっと瑞々しい。
玉ボケ絞り羽の形が出てしまっているがF6.3まで絞ってるので仕方ない。開放付近では撮れないよね。
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ミヤマスギバゴケでしょうか?
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ホソバミズゴケ
かな?ってのを何枚か前に載せたがこっちは間違いない。
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北八ヶ岳は苔の聖地なんて言われてるが南八ヶ岳の南斜面(稜線)でもこんなに苔だらけ。
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日当たりが良すぎるとこうなる。たぶん干からびたウグイスゴケ。
こいつは正確には苔ではなく地衣類。
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縮れたカギカモジゴケ
乾燥して縮れてくるのがカギカモジゴケ、乾燥しても縮れないのがタカネカモジゴケらしい。
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黒魔術か何かだろうか?
手で編んだであろう謎のマフラー。ただの落し物であってほしい。
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干からびたイワダレゴケだろうか。
ここ何日か異常に気温が高く、もう何日も雨が降っていないのでカラカラだ。
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タチハイゴケ
赤みを帯びた茎が特徴だそうだ。
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コスギゴケ。
白い綿毛のような胞子嚢がとてもかわいらしい。しかし全然ピントが合わないんだなこれが。
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サルオガセ
こいつは苔ではなく地衣類。煎じて飲むといいらしい。
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オオフサゴケ
時刻も14時を回れば苔も乾燥してカピカピだ。それでも一晩経てば夜露に濡れて元気になるのだろう。
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これで終わりになるが私は今回撮った苔の名前など全く知らなかった。
記事にするにあたって苔の特徴で検索したり色々な方のブログを参考にしたり、撮った写真と照らし合わせながら書いたので間違っている可能性もあると思う。
まぁ当初の目的「暗い山中でのマクロ撮影」はいい経験になったし何より楽しかった。そして今後のフィギュア撮影に活きてくるはず!
だが流石に人が沢山集まる山頂などでフィギュア撮影する勇気はまだない。


どうでもいい事だが若かりし頃、山岳部(雀荘山岳)時代の写真を発掘してきた。左から私、村松、古屋、大森、斎藤先生。皆元気にしているだろうか。
山行に使ったザック、コッフェル、バーナー、この頃から何一つ変わっていない。私がオタクおじさんになっただけだw
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by moguramania3203 | 2020-11-20 00:00 | カメラ | Comments(0)

ガレージキット制作・商業彩色「もぐらぼ」の赤裸々ブログ。ガレージキット制作記事をメインにPVC完成品レビューやカメラ沼などを、毎週金曜に投稿しております。 お仕事諸々のお問い合わせ窓口はこちら。moguramania3203a@yahoo.co.jp


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