ボークス 涼宮遙制作

ガレキ制作回!
作ったのはこちら

ボークス様 1/6スケールレジンキャストキット
   「君が望む永遠」より
      涼宮遙
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古いのキットの制作は初なのだが、折角なので色々と普段やらないことを。
今回のテーマは「造形のような事」
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ボークス様のキットは初ガレキのキャラグミン秋山殿依頼になるが、古いキットとはいえ抜きは抜群。
素のままでも十分魅力的なのだが色々と遊んでみて可能性を探してみようかと。
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とはいえ原型師様へのリスペクトもあるので中途半端かもしれないが小規模な改造がメインだ。
今回このプロクソンの一番安いリューターがメイン工具なのだが、パワーや精度がなさすぎて完成までにかかった時間の割に完成度がイマイチと残念な結果になるのだが。
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先ずは胴体を切断。
上半身とパンツまでが一体のため作業性を考慮した結果だ。
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制服の上着の裾を切削、おなか周りのディティールをいじっていく。
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とりあえずこんなもんだろ。
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軸打ちして仮組。
作業写真はないが制服の肩の古臭いデザインを切除、少しすっきりした造形に。
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改造にあたって参考にするイラストはage公式HPのこちら。
人気イラストレーター「和遥キナ先生」が描いた涼宮遙を基準にしていく。
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普通のセーラー服にするべく「ポリパテ」を投入。
原型を残したまま要所に盛って削ってを繰り返し少しづつ整えていく作戦だ。
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ソックスの造形も古臭いので段差を埋めてストレートに。
時代を感じるインテークも可能な限り小さく。
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襟も原型のままでは跳ね上がってしまうため、肉盛りをして跳ねた部分を切削する。
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緑の部分はマスキングゾル、もぐらまにあ流嵌合調整の応用だ。
対ポリパテでも問題なくやれることがわかった。
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袖口は全て埋めた上でドリルで穴開け。
腕の長さを考慮しながら穴の深さで辻褄を合わせる。
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今回初のポリパテ(モリモリ)を使ってみての感想だが、作業のしやすさから言えば私が求める造形パテはポリパテで間違いない。
しかし非常に気泡が多い点と過激な匂いが強力なデメリットだ。
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分かっていた事ではあるが原型師さんて凄いな。
私みたいな造形のド素人がやるとほんの少しの改造なのにめっちゃ時間がかかる。
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あちこち角度調整を行った結果、重心位置がおかしな事になってきたので調整。
自分で同じポーズをとってみたのだが非常にキモチワルイおじさんがそこにいた。
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大体形になってきたのでサフチェック。
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やはりと言うかポリパテで埋めたり造形を変更した箇所の表面処理が酷かった。
言い換えれば「切削しやすい=脆い」ので細かい傷や気泡、パテの剥がれなど問題も多い。
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顔も出来る限りキナ先生のイラストに寄せてみようと目や口のモールドを埋めてのっぺらに。
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面相下書き。
うーん、イマイチ似ていないのだが・・・。
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まぁ無理もないと言えば無理もない。
キナ先生独特の水彩風の塗りに加え、ハッキリとしたラインを描き込まずあえて境界が揺らぐような危うい描写は造形との相性が非常に難しい。
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事実アゾン様やダイキ工業様からリリースされたキナ先生のコ達は何とも言えない感じなのだ。
アゾン様のはドールちゃんって事もあってキナ先生らしさとドールアイらしさを両立させた結果似ていないになってしまっている(ただしかわいい)。
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ダイキさんのは・・・。うん、まぁね。
アイぺの試みとしては某相互さんがやっていた乳輪を塗る方法の応用で虹彩の表現ができないか?と試してみた。
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肉眼で見ると何とも不思議な感じで良いのだが、メリハリをつけて塗るにはもう少し前後の作業のバランスを考える必要がありそうだ。
にしてもピント外しすぎだろ。
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今回は造形みたいな事や諸々の試みがメインなので彩色作業は適当だ。
なるべく瓶生の塗料を使い気合を入れずに塗る。
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タラレバではあるがスカートのラインのスジボリが汚い(ライナーソー以降未処理)点や、どうせ適当に彩色するのならもっと思い切ってシャドウやハイライトを吹いても良かったのではないかな。
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何も考えないで作業していてもこれくらいのシャドウ吹きはできるようになってきたってのは良い事なのだろう。
しかしまだまだ改善の余地というか、大きな陰影を入れたり出来る余地があるので今後の制作に活かしたい。
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襟のラインはフリーハンドでマスキングした割に歪みは少ないが、これも精密なディテールを求めるならレベルが低すぎるな。
マスキング自体も大分上手くなったが処理が甘い箇所もありお漏らしが見受けられる。まぁここでは書けない事なのだがお漏らしも試みの一つではあるのだ。
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面相は試験的な事をやりすぎて正面から見た感じがイマイチに。
何がイマイチかって、口がまじで下手くそだよな。クリアで閉じる都合とかも考えて描くタイミングや形をもっと検討するべきだったな。
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全てのパーツが揃ったのでいよいよ接着、組立てだ。
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涼宮遙完成です!
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うん、我ながら失敗作だな・・・w 
ガチ制作ではないとはいえ完全に力及ばずだ。
キットの改造や造形みたいな事はやった事がなかったのだが、キットに手を加えていくにはもっと原型に対する知識や技術が必要だと実感した。最もどこからどこまでが原型師の領分で、ここからはフィニッシャーの領分などという線引きなどあってないようなもの。両方できるに越したことはない。
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もっとも最初から上手く作ろうなどと思っていたわけではない。失敗や没の山から私なりに何かを見つけられたら良いと思っての事だ。
しかしある程度資料というか明確な改修案があるのだから、もっとじっくり時間のある時にやればよかったなぁとは思う。以前も述べたが3~4月と外部のお仕事を手伝っていて中々集中して時間が取れなかった。
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このキットは完成品(戒め)として残しておいてもいいのだが、何か思いついた時にドボンして練習をするキットにしようと思う。
近いうちに面相だけでもやり直そうかなと考えているが、意外と制作が立て込んでいるのだ・・・。

Twitterでは少し触れたがこのブログでも時々登場する私の親友Kがガレキ制作を始めたので、練習用キットをおさがりして制作してもらった。
その話は本人に許可をとって(ダメって言われるけど)気が向いたら書いてみようと思う。
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というところで今回の制作いかがだっただろう。私の下振れ作品だと思って楽しく読んで頂けたら幸いだ。

最後にかなりどうでもいい話になってしまうが君が望む永遠について。
私の初回プレイでは遙も水月どちらも選べずに逃げ回った挙句、茜が妊娠するという大惨事に・・・。涙腺破壊兵器「天川√」、みんなのトラウマ「マナマナ√」、古いゲームではあるけれど間違いなく名作だ。
そういえば今秋マブラヴオルタネイティブやるんだっけ?

Commented by Halcyon at 2021-04-19 12:38 x
もぐらさんこんにちは!

今回はある意味魂のフィギュア制作ですね。あの一枚絵を具現化するとは…
何よりも遙のポーズをしているおじさんに吹きましたw そのプロ根性に乾杯。

自分は剛田並みの茜至上主義者なんですが、バカ王子ペルシャさんの絵が凄く好きなので、リメイク版は嬉しいやらもどかしいやらと言ったところです。何にせよ君望リブート、マブラヴアニメ化をきっかけにageさんがかつての勢いを取り戻すことを期待!
Commented by moguramania3203 at 2021-04-19 20:52
> Halcyonさん
いやね、制服を改造したせいで当初の嵌合位置とかがわからないんですよ。
なので腕の長さが破綻しないように資料を見たのですが、やってみたほうが早いなと・・・。
そのうちアイペイントやり直すので今のバカ王子先生のイラストに寄せてみるのもいいかもですね!
by moguramania3203 | 2021-04-16 00:00 | ガレージキット | Comments(2)

ガレージキット制作・商業彩色「もぐらぼ」の赤裸々ブログ。ガレージキット制作記事をメインにPVC完成品レビューやカメラ沼などを、毎週金曜に投稿しております。 お仕事諸々のお問い合わせ窓口はこちら。moguramania3203a@yahoo.co.jp


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