α7Ⅳ

SONY α7Ⅳ買いました・・・。
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α7Ⅱで暫くの間やっていくつもりだった。本当に。
いつも書いてるが、Twitterやブログ程度ではα7Ⅱの画質でも超オーバースペック。この見解は今でも変わっていない。
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発売時期が昨年の12月だったというのもあった。
今日から予約開始なんだけど30万もするし、どんな感じかちょっとだけSONYストア覗いてみようかな。
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しかし今年一年環境激変だったし本当に頑張ったよなぁ、ポチー。
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という訳で昨年12/17の発売日にSONYの最新ミラーレス一眼カメラ「α7Ⅳ」を手に入れた。
大分慣れてきたので機種レビューをしようと思う。
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今までのSONY機と大きく変わった点は背面液晶が「バリアングル式」になった点、AF時の露出補正ダイヤルが廃止になった点、スチルと動画の切り替えがモードダイヤル下のレバーになった点など。
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他メーカーでは標準だったバリアングル液晶、ようやくSONYのスタンダード機にも・・・。
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α7ⅡではUSB-A miniだった接続端子はUSB-Cに。勿論パワーデリバリー対応に進化。
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α7Ⅱと外観比較。上部。
α7Ⅳになって放熱や液晶の関係か、厚みがかなり増していてグリップも大きくなった。
この点は使用者の手の大きさによって使用感が変わるだろう。多くの成人男性にとってはグリップが良くなったと感じるだろうが、私はこの点のみα7Ⅱのほうが良かったと感じている。
そして露出補正ダイヤルやっとなくなった。露出補正なんて手動(SSやISO)でしかやらないのでダイヤル自体使ったためしがない。これは本当に改良。
ダイヤルロックできるのでWB変更に割り当てている。
あとC1ボタンが動画の録画開始へと変化。
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正面側はシャッター下部のダイヤルが斜めになって指の掛かりが良くなったくらいか。
そういえばロゴのナンバリングもなくなったな。
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スロット側面
NFCを廃止し無線規格がBluetoothやWiFiに。これ地味に本当に大きな進化。
スマホをカメラに無線接続しリモコンや外部モニターとして操作できるのだが、α7Ⅳになって無線は格段に安定するようになった。
α7Ⅱの時は使い勝手が悪く、接続もすぐ切れるしイライラして使い物にならなかったが、
寒い屋外で震えながらシャッター切らなくても、車の中でぬくぬくしながらシャッター切れるんよ。
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メディアスロットはデュアルに。動画勢やプロにも安心だろう。
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各種接続端子。
HDMIはTYPE-A(2.1)に、USB接続はTYPE-C(3.2)に、Mini要る?
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背面液晶は先に触れた通りチルト式からバリアングル式に。
フィギュア撮りは縦位置が多いのでバリアングルでとても楽になった。
コントロールホイールが大きくなって固くクリッキーに、ジョイスティックがついたり、カスタムボタン位置が微妙に変わったり。
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α7Ⅳを1か月半使った感想だが、同じSONY機から最新機種へのアップデートのため操作で迷う事はほぼなく、利便性が極端に上がったというのが結論だ。
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私の場合は依頼主様とのやりとりやブログ用に毎日作業風景を撮るのだが、バリアングル化と強力なトラッキング機能が相まって作業中に「撮影のために椅子から立つ」事が極端に少なくなった。
例えば両手が塞がる塗装の際、液晶上で塗装パーツをタッチしてピントをトラッキングさせる。あとはセルフタイマーをかけてシャッターを切るだけ。
今まではかなり絞っておいて「大体この辺りだろう」という所謂置きピンでのセルフタイマーだったので、ピントは合わないわブレまくるわで撮り直す事も何度もあった。
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いや待て、α7Ⅱでもそれらしい事出来るだろ。とお𠮟りを受けそうだが、私がα7Ⅱ以前に使っていた一眼レフ、これだぞ?
最後にシャッター切ったのが2005年くらいだったと記憶している。
1973年発売、Canon EF
脳内のカメラ知識がフィルムカメラで止まっていたので、α7Ⅱを覚えるのも割と大変だった。  
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流行りというか、最早各社標準仕様になった瞳AF(オートフォーカス)。
α7Ⅱにも搭載されていたが対象が人間だけだったため、ポートレートを撮らない私には無用の長物であった。
しかし画像エンジンの進化とともに動物にも対応、今まで全く反応しなかった一部美少女フィギュアにも瞳AFが適用される。
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大きな改善点と言えばマウント内部のセンサー保護シャッター。今までのSONY機ではセンサー剥き出しだったため定期的なセンサークリーニング(半年に1度程度)が必要だった。
Nikon機やCanon機同様にレンズ交換時の埃や塵の侵入を防いでくれるだろう。
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他社カメラの話が出たので触れておくが、SONY機には「報道のNikon、コマーシャルフォトのCanon、オリンパスブルー」などといったカメラ開発における際立った設計思想のようなものがない。
これはフィルムカメラの時代はレンズにわざと癖を付ける事で各社の写り味?を出していたらしいのだが、基本的にロゴの色、Nikonなら黄色味、Canonなら赤みといった具合に現代カメラにも「JPEGの画作り」として脈々と受け継がれている。

話が脱線しそうなのでα7Ⅳに戻すが、一言で言えばα7Ⅱとは全く違う色味で「滅茶苦茶コントラストが高い画」が出てくる。
若干の青被りは引き継いでいる模様・・・。
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カメラのセッティングは露出からホワイトバランスまでほぼ同じ、似たような条件での比較だ。

α7Ⅱ、JPEG
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α7Ⅳ、JPEG
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あまりにコントラストが高く良く言えば写真映えする、悪く言えばスマホっぽい画が出てくるため、当初かなり戸惑ったが少しずつ経験を重ねてα7Ⅳの癖が分かってきた。
この話は彩色業務にも関わってくるのでしっかりカメラ特性として把握していこうと思う。
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先程から先日の雪山散歩の様子なのだが、センサーの高画素化(2400万画素→3300万画素)、画像エンジンの進化の恩恵は大きいと感じた。
このような極寒状態でのバッテリー持ちはα7ⅡNP-FW50がゴミすぎて比較にならないが、この山行で電子シャッター270ショット、4K動画20分で残量58%程あったのでこちらも大幅に改善されている。
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このブログに限って言えば高画素化恩恵は低いが、単純に引き伸ばしても綺麗なので画像をトリミングして使う場合も必要十分な画素が残る。
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α7Ⅱ時代から散々言っていた「クロップ」、α7Ⅱでは一々メニューに入らないとならなかったが、α7Ⅳではカスタムボタンに割り当てが出来る。
普段はSIGMA 28-70㎜ F2.8 DGDN、フィギュア撮りの際はSIGMA 70㎜ DG MACROの2本体制なので望遠側が若干足りない時、1.5倍の望遠機能としてクロップを使用する。
めちゃくちゃ使う機能なのでC3に割り振っているのだが、これが出来るだけでα7Ⅳを買って良かったとすら感じている。
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高画素化に伴いノイズ量も増えるのではと思っていたが、新画像エンジンの恩恵なのかノイズ処理が恐ろしく進化していて、このブログ用に500KBまで圧縮していても見る人が見ればその差は歴然。
季節と方角が違うが、同じ場所で月齢や時間帯も同じように撮影した比較。WBも全部電球。

α7Ⅱ、JPEG
28㎜ F2.8 SS8秒 ISO3200
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α7Ⅳ、JPEG
同上
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ISOのみ12800
凄すぎない?目に見えるノイズ量だけで言えばα7Ⅱとα7Ⅳでは4段分かそれ以上の差があるように感じる。
これはフィギュア以外に星景写真もやる私にとっては嬉しい誤算だった。
この日タイムラプス素材撮影で電子シャッターにて1000ショット程撮ったのだが、電池残量は30%も残っていた。
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まぁα7Ⅳは凄いカメラってのは間違いないのだが、ノイズ処理やAF性能が凄すぎて脳死でシャッターを切り、写真が下手になる事すらあり得る。
現に私も星とフィギュア以外の撮影でMFを使わなくなりつつあるのだ。まぁよく言えば構図に集中できるのかもしれない。
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機能の中に「クリエイティブルック」ってのがあって、最近これを使う機会が増えてきた。
これがまた凄い発色するのよ。JPEGの癖にRAWで追い込んだ現像したみたいなエモい画が撮れたりする。
要研究だ。
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昨年の夏にα7Ⅱ記事を書いた際に挙げた悪い点が、α7Ⅳでは1つも残っていない。
最もα7Ⅱからでは7年も経っているし、その間にα7Ⅲもあったわけだから、スマホなどの進化に当てはめて考えればそれくらいは当然なのかもしれない。
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背面液晶も物凄く良くなったし、私は使わないがEVF(ファインダー)も凄く綺麗になったとユーザーは口を揃える。
じゃなんでシューティングタイプなんだ!とかは言わないでくれ。
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スチルの話ばかりしているが、現状の私ではα7Ⅳの性能の半分も引き出せてはいないだろう。
動画性能もクロップという条件はあるものの、4K60Pを4:2:2 10bitで撮れるので画角の問題さえクリア出来れば動画配信者も十分満足できるのでは?と思う。
動画ついでではあるがストリーミングは4K15P、HD60Pに対応しておりLIVE配信等にも強力な武器となる。
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とまぁ、α7Ⅳについてはそんなところだろうか。
こればかりは使ってみない事にはその凄さは伝わらないだろう。ただ究極のスタンダード機である事は間違いないと思う。
他社の対抗馬(値段的な話)はCanon R6、Nikon Z7になるが、スチルに限って言えばR6やZ7の方が強いのではなかろうか。ただ動画もとなった場合はα7Ⅳに軍配が上がると感じる。
多くのに人にとってカメラは嗜好品なので、メーカーに拘らず己が惚れたボディを使えばいい。
以上!




余談~
「初心者さんがミラーレス一眼を買うなら?」超個人的意見

私はSONY機使いだが、実際カメラ初心者に勧めるとしたらまずLUMIX Gシリーズ(Panasonic)1択だ。
Panasonicはカメラメーカーとしてのブランド力がないせいか新しい機種の値段がすぐに下がるのだが、一眼カメラとしての機能性は勿論素晴らしく、何よりUIの分かりやすさや操作性は他社より頭一つ抜けている。
マイクロフォーサーズ規格(マウント)のカメラは小さいコが好きな人にとってはたまらないはずだし、ミラーレス機に限定してもレンズ選択肢がSONY Eマウントに次いで豊富なラインナップから選べる。
特にフィギュア撮りに関しては、Twitter相互さんが教えてくれた安くて映る最強の中望遠マクロレンズZUIKO DIGITAL ED 50mm f2.0 Macro」があるのも強い。
例えば

LUMIX DC-G99H 標準ズームレンズキット


中古とか11万くらいだし、ボディのみと上記のマクロレンズと合わせて10万で何とかなる。

LUMIX G8なら双方中古で6万まである。やべぇw
え?オリンパス?触ったことないからわからん!

2/7、追記
CP+を前にして真偽は定かではないが富士のXマウントにSIGMAレンズ参入という噂が・・・。
そう考えるとX-S10なんかも視野に入ってくる。







by moguramania3203 | 2022-02-04 00:00 | カメラ | Comments(0)

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