ディオナ 制作

原神より　嗼嗼様原型制作　1/7スケール　レジンキャスト製組立てキット　　「ディオナ」

このディオナ、WF2023ｗで購入したものだがその時の様子はこちら。

原神ガレージキットは以前に代行依頼品で「甘雨」と「早柚」と「モナ」を制作していて、私個人で「モナ」と今回の「ディオナ」、先週のブログ記事だったうみさん制作の「クレー」（七七は年内だろうか？）、そして代行スケジュールには「心海」と「神子」もあったりする。
（ブローニャとキアナもいるよ）

今回制作するディオナというキャラだが、一応設定ではカッツェレイン族という猫人族かつ「酒嫌いなバーテンダー」という事になっており、飲んだくれの大人たちに仕置きをするため、日夜不味い酒の研究開発に勤しんでいるというものがある。つまり見た目に反して酒が飲める年齢という事で、幼女ではなくツンデレ合法ロリなのだ。

☆4キャラクターということもあり全旅人のディオナ所有率も高く、非常に汎用性の高い氷元素サポートキャラクターなので初期環境においてパーティに採用した方も多いのではないだろうか。中でも「モルガナ編成」と呼ばれる甘雨、ディオナ、モナ、ウェンティの編成が有名で、要約すると凍結状態の敵をウェンティの爆発で吸い寄せ甘雨の重撃で粉砕する極悪非道なパーティである。この編成においてディオナは火力には貢献できないものの、1人でパーティ全体のシールド、回復、熟知バフ、氷共鳴を担えるため、打たれ弱い3人のサポートには欠かせない存在となっている。

その神髄はマルチロール故のパーティ枠の圧縮となっており、心海が登場するまでの間螺旋などの高難易度コンテンツで非常に多く採用されてきた。かく言う私も特定のパーティにおいては未だに一線で活躍しており、見た目の可愛さも相まって非常に思い入れも深いキャラクターなのである。

という事で前置きが長くなったが、地元の展示会に向けての個人制作なので相変わらず写真がほぼ無い。キットの複製が抜群に良く、僅かに残っているパーティングライン処理をしながら全体研磨をすれば終わりとなるため、磨きの作業自体は1日そこいらで終わってしまった。

パーツ分割もよく考えられており、マスキングによる塗り分け箇所も極端に少ない。デカール類は付属していない為、きちんと設定再現しようと思うと若干の塗り分けと、アイペイントが必須なくらいか。

塗りについても解説する事など何もないため、アイペイントの写真でも載せておこう。当もぐらぼのアイペイントは代行と商業も含め全てうみさんが担当している訳だが、「たまには描かないと出来なくなっちゃうよ」とうみさんに脅され仕方なく筆をとった・・・。

キャラ概要で触れたがディオナはツンデレ合法ロリ故ただ可愛いだけの表情では勿体ないと思い、今回はツンを前面に押し出していこうと思う。制作期間中毎日大量の酒を飲みながら「反省しなさい酔っ払いさん！」と罵られる妄想をしながらざっと下描きをした。

少しツンが過ぎるだろうか？だが後々足す方向（加筆など）で修正しやすい下描きをしておいて、実際に色を乗せながら都度微調整していくエナメルを用いたアイペイントがもぐらぼ流のやり方だ。

オレンジの下描き状態からアイラインの色を入れただけでグッと強くなったのが分かるだろうか。まぁ、ある程度作業が進まないとこれだけでは判断できないところはあるが・・・。

白目や虹彩の色を乗せた事によって、パーツの形や画線が崩れてきた。段々と最終系のイメージも付いてきたところで、修正の方向性を確認しながら「いつどのタイミングで修正するか」を考える。特に商業のアイペイントでは必ず修正が来るので、引く修正が来た場合の事を考えるとなるべくクリアセーブする回数を減らしたい。クリアセーブ何層目に何の作業をしたか、そういう事を考えなければならない為、自分の作業をマニュアル化しておくと良いと考えている。

今回は「足す修正」をメインに考えながら、しかも私個人の制作のため最終的な面相はアイラインや画線に修正を加え、最後に艶消しクリアを吹いてフィニッシュとなる。最後少しだけうみさんに手伝ってもらったが、久々のアイペイントは実に楽しかった。

それでは全パーツ彩色完了したので、組立てていこう。

「ディオナ」完成です。

よし、完全にかわいいツンだ。尻尾（寝てる時に意に反して暴れたりするらしい）や耳の三毛もシタデルカラーで適当に筆塗りした割にそれっぽい。

今回は私物という事で普段使わない私が苦手な粉モノ（メタリックやパール）をメインに、実験的な事を色々と取り入れてみたがまぁ上手く纏まったのではないだろうか。

もぐらぼの撮影部屋のようなガチ環境で展示の場合「彩度をもうちょっと下げても良かったような気がしないでもない」が、6月の展示会の会場の照明が恐らく汎用的な会場照明なので、どうせ演色性も良くないだろうしこれくらい鮮やかでも良いだろう。

作例になかったブーツの裏側の塗り分けもしっかり再現・・・、靴底に肉球描き忘れた！

この辺りの塗り分け、ほぼパーツが分割されているので大分楽をさせていただいた。

フィギュア塗りが仕事であってもじっくり時間をかけて超絶クオリティで制作する方もいれば、なるべく短時間で最大限のクオリティになるよう集中して制作する人もいる。私は典型的な後者で、そもそも間が空いてしまうとやる気がゼロになってしまうな。

「制作するぞ」と箱を開けてからおおよそ1週間で完成させたディオナだが、原神は今後も人気キャラがどんどん追加されるだろうし、元々PVC完成品化の望みも薄いとあっては原神ファンのフィギュア塗り師として絶対に作らざるを得ないキットだった。嗼嗼さんという（ロリ専）神原型師さんのおかげでディオナのフィギュアが手元にあるのは非常に喜ばしい事だ。


最後にこのディオナとうみさん制作のクレーだが、6月10日（土）11日（日）に長野県上田市で行われるうえだモデリングサークル様の展示会で美少女キット合同卓「7716P」として参加展示させて頂く予定だ。両日とも私は会場をうろついているが、うみさんは日曜のみの参加となる。気が向いた方がいらっしゃれば、会場に足を運んで頂ければ幸いだ。